今日は、前回の教材についての続きを。
前回は、バスティンのメリットを挙げてみました。
反対にデメリットとして、
①アメリカの教材のため、日本人には馴染みにくい場合がある。
②五線の音を読み始めるのが、他教材より数か月~半年ほど遅い。
まず①に関してですが、
イラストが「ザ・アメリカ」です(笑)
なので、日本のアニメや絵本に慣れている子どもには
違和感があるかもしれませんね。
(私的には、イラストがあるだけでも充分良いと思いますが…)
また、当然ながら英語を使うので
アルファベットの最初のA(ラ)から始まる、という点
日本ではたいがい、
C(ド)からドレミ…と歌いますよね?
なので、私はテキストを少し飛ばして
C(ド)から始めています。
バスティンを使い始めた頃は、
テキストの始めから順番に進めていましたが、
日本の子どもに合うように指導する側も柔軟に対応しないと
いけないな、と思うようになり
今は進める順番を変えて教えるようになりました。
②に関して言うと、
リズムを覚えて、少しずつ弾き始める段階に来ると
五線が書いていない、宙に浮いた楽譜を見ながら
弾きます。
音が上がる、下がるを目で見て
分かるようにするためです。
そしてCポジション(ドレミファソ)やGポジション(ソラシドレ)、
Fポジション(ファソラシ♭ド)を覚えてから、
五線の音を下から上まで一気に覚えていきます。
なので、他教材で習うより
音読みが遅いというわけです。
その代わり、ヘ音記号もト音記号も
広範囲に渡って同時に覚えるので、
結果的にたくさんの音を覚えられるという利点があります。
ですがこれも、馴染める人も馴染みにくい人も様々…
テキストだけで音読みがスラスラ出来るようになるとは
思えないので、自分でカードを作ったり、
違う教材で補強したりしながら進めています。
バスティンとは全く違う教材を使って
進める生徒さんもいます。
出版されている導入教材の目指すところは
みな同じ、山頂。
登山口がそれぞれ違うので
見える景色(メリット)が違うんですよね。
あんまり、一つのシリーズにだけ頼るのではなく、
色んな教材の良い所をちょい足ししながら
生徒さんに合わせてレッスンのプログラムを変えれるのも
個人教室の良いところですね。
生徒さんにとってどういう進め方がいいのか
まだまだ研究する必要があるので
また楽譜店に通いたいと思います
▲コメントで絵文字が使えます
使いたい絵文字をクリックすると、テキストボックスにそれぞれの絵文字に対応した記号が入ります。コメントを送信すると絵文字として反映されます。